恩師の苦言 | 結婚する・・・の??

恩師の苦言

中学校のときの恩師からメールがきた。
先日引越しやらアドレス変更やらのお知らせとともに
近況を知らせた際の返事のようだ。

タイトルからして「つまらんよ」

要するに

「おまえもつまらない大人になったな」

という説教メールだった・・・。

エイミーには中学生のころから将来の野望があった。
簡単にいってしまえば、
海外である仕事をする、ということだったのだが、
もちろん今は日本で働いている。
つまり、野望は果たされていないということ。

野望を達成するには、実務経験を積んだ上に
海外の大学院で勉強するくらいの専門性が必要だった。
それには時間もお金も勉強も集中力も、
そしてそれを成し遂げるだけの能力がいる。

今の仕事は実務経験になると思って始めたので
まったく別の分野というわけでもないけれど、
でも、野望を果たすにはちょっと道がズレている気も
しないでもない。
海外の大学院に行くのは難しいかもだけど、
今の仕事を海外でやってみるという話はあったが、
エイミーがそれに乗らなかった。
そして、今も就職したころと同じ仕事を続けている。
結婚したら、来年には仕事を辞めて離島へいく・・・。

たしかに、野望にはほど遠い。
今となっては野望に向かっているとはいえないかも。
だけど、エイミーは思う。
高校、大学、社会人と生きてくる中で、
いろんな人、ものごと、知識と出会い、
いろんなことを知ったし、世界も変わり、
価値観も変わった。

中学生のころの野望は
その後もずっとエイミーの野望であり続けたけれど、
きっとその優先順位が下がってきたのだと思う。
その時々に友達、恋人と過ごすことを選んだり、
貯金よりも旅行をしたり趣味に励むことを選んだり、
進学よりも仕事を選んできた。
それは、その時は野望よりもだいじにしたいものがあった
ということ。
そして、今も海外へ行く話よりもゴンとの結婚を選ぶ。
その選択をしてきたのはエイミー自身。
自分の選択に後悔はない。

だけど、
今こうして「つまらん」と言われると
悔しいキモチがこみあげる。

わたしはあのころの野望から自分から遠ざかってきた。
野望を成し遂げる力もなく、
成し遂げようとする努力もせず、
あのころのヤル気を失った自分・・・。


そんな自分にイヤでも直面させられる。
あのころ描いてた自分と今の自分のギャップに失望する。
そして「つまらん」自分だって
とっくにわかってる自分に気づく。


それが先生のたくらみなのかな・・・?
あのころの自分と向かい合うチャンス。
それをくれたのかもしれない。

過去にさかのぼって頑張りなおすことなんてできないし、
今は今の仕事をしてゴンと結婚する(かも)
という生活があるし、それには満足している。
今の生活が今のエイミーにとっては最優先だから☆

だけど、あのころの自分を忘れない。
いつかまた野望の優先順位があがったら、
その時は死ぬときに悔しい思いをしないよう、
思い切って野望に突き進むことにしようと思う。

ったく、先生は忘れたころに
見にしみるイタイ苦言をよこすんだから・・・。